透Pは速やかに【おかえり、ギター】の感想を言わなければならない
お久しぶりです。ひつじ座です。
大きな記事でいうと4月下旬に書かせていただいた透GRAD編でしょうか。
想像を遥かに超えた観閲数となっておりびっくりしております。
読んでくださった皆様ありがとうございます。
その感動から興奮冷めやらぬまま時間は過ぎていき、気づけば一ヶ月半が経過していました。
その期間内に多くのエピソードが排出され、新プロデュースシステムのLandingPoint(以下LP)が実装され、追うのも一苦労といった感じです。
書きたいものは沢山ありますが、由緒正しき透Pなので新規SRの【おかえり、ギター】についての感想を書き連ねていこうと思います。
*浅倉透の回答編
Pコミュを読み始めるとき、『他のコミュとどういった繋がりがあるのか』を考えながらポジションを設定することが大切だと考えています。
今回の【おかえり、ギター】は、とにかく他の透のコミュとの繋がりがいたるところにちりばめられており、透玄人向けの内容だったと感じました。
(同時にこれが入手難度の低いSRでいいのかとも)
【おかえり、ギター】のポジションは『透G.R.A.D.編の後日談』と置くのが一番しっくりきますね。
【途方もない午後】→浅倉透G.R.A.D.編→【おかえり、ギター】が
前日談→本編→後日談
と綺麗な流れができています。
後日談である理由は、やはり本コミュの『捕』で「食べられる」と「生きている」
というGRAD編における大切なキーワードが出てきたことが大きいでしょう。
食べられるについて
本コミュ『捕』の冒頭はカメラのドアップからスタートする。怖い。
そこからの透の八連のセリフが透GRAD編の「捕食関係」の答えである。
透は「撮影される=食べられる」と表現しています。
食べる食べられるが続く「食物連鎖」を考えると、
カメラに映ったものを捕食する者がいるのでは。
出来上がった写真を捕食する者の正体は察する通り「この写真を見た人」。
「透>カメラ=写真>観測者」の関係が成り立ち、観測者が感想を抱いく瞬間のことを「捕食された」と考えているのではないでしょうか。
ここからは描写外の話。オタクの妄想。
『観測者に食べてもらうため、カメラに時々食べられてやる』と見受けられる考え方。
突き詰めると「よくない」と思ってもらってもいいのかもしれない。
【途方もない午後】では、沢山の誰か思う「浅倉透へのいい」に対して反発しています。
画一的な高評価よりも、賛否両論いろんな意見があったほうが嬉しいのかも。
ピーマンを食べて苦みを感じたり・レモンを食べて酸味を感じるのと同じ感覚で、写真を見た(食べた)観測者の栄養になっていると考えるのではないのでしょうか。
浅倉透の最終地点は言うなれば「いろんな味がして美味しい」みたいなものなのかも。
彼女が嫌がる露出の多い服を着ているのも、いろんな味のチャレンジなのかも。
生きているについて
撮影後に出来上がった写真に対してPに「生きてる」かを問う場面が存在します。
何もせずただ立っているだけで評価される彼女がGRAD編で苦悩していたのは皆様もご存じだと思われます。
この写真が『息してるだけ』なのか『生きてる』のかを判断するのは難しいところですが、
スポンサーの意見を踏まえて彼女なりに考えて出した魅せ方が採用されたということが、前回の受動的撮影に比べると『生きてる』に近いのかなと感じました。
『捕』はGRAD編をよりクリアなものにする追加的なコミュであり、公式からの回答でした。
特にGRAD編の実装時点で『捕食者』の関係性を的確に指摘されていた方は素晴らしい考察力の持ち主でしょう。
*浅倉透の環状論
浅倉透のお話では、かなりの頻度でループ性の話題が出てきます。
【おかえり、ギター】では、
たった今、羽化したばかりの蝉
ずっと物置で放置され、廃棄されそうなギター
この二つを「生と死」の対比として提示し、
そうなりたいという意志さえあれば、死にゆく魂も新たな命へと進むことができると意味合いの言葉を口にする。
本コミュ『おまえのおと』では、生命に対する環状論が垣間見えました。
【まわるものについて】では、メリーゴーランドとCD
【つづく、】では、カセットテープとデジャブの話
今まで出てきたものと比べると
ループというよりはスパイラルに近いですね
この考えがあるからWING編では「人生って、長いなー」という言葉が出てきたのかも
おまけ*浅倉透の関係値
返答がスマートで高身長な上に顔もカッコいいPに対して好感度の高いアイドルは多い。
アイドルの中には「恋愛感情を抱いているのでは?」と匂わせるような描写や二次創作はよく見かけます。
近年激化するP争奪戦。浅倉透もその中に参戦しているように私は思えて仕方ない。
「過去出逢っていた男の子が実は女の子で美人になって再開する」なんて恋愛漫画のパターンですね。
私は以前まで透→Pへの感情は『憧憬』かなと思っていたのですが、【途方もない午後】での言いよどみのシーンにシナリオライターからのメッセージを感じました。
そういうフィルターを通してみてみると【つづく、】では、十年後も一緒にいようという内容もそういう含みがあったのかも。
【おかえり、ギター】では、そんなダービーレースに一石を投じるセリフが飛び出しましたね。
皆様もお察しの通りTRUEENDコミュのあのセリフです。
冗談であることは百も承知ですが、寧ろあのセリフの怖いところは『気軽に言えなくなった時』ですよね。あとは、皆様のご想像にお任せします。
*最後に
ここまで目を通していただきありがとうございます。如何でしたでしょうか。
【おかえり、ギター】でアイドル浅倉透の第一巻が終わった感じがしました。
まるで一冊の本を読んだような、そして二巻が楽しみなような。
ほんとに恒常SRでいいのか?コミュ数は3つしかありませんが、他とのコミュと複雑に絡み合った関係性を加味すると、限定SSRぐらいの重さの内容だった気がします。
また浅倉透のコミュが更新されたら積極的に提出致します。