日記:『なるほど「色」の心理学』を読んでみて

 

今回の流れ↓

 

*今回の本

 

12月の色彩検定の試験も終わり、色に関する新しい知識を得たいと思い本屋へ。

紙の時代から電子の時代が来たことから小さな本屋は店を畳み、アマゾンに頼ることが多くなってきた。それでも小さな本屋では、品数が限られた中から・惹かれたものを手に取って・取捨選択する時間に喜びを感じられて好きだ。

 

生物学か蘊蓄がテーマとなる色彩の勉強を求めて向かったのだが目ぼしいものがなかった。

次に心理学のコーナーに立ち寄り本日の書物

著:都外川八恵『なるほど「色」の心理学』総合法令出版

www.amazon.co.jp

を手に取った。

購入の決め手は著者がCOCOLOR主宰者であることと、初版発行が2021年11月24日とつい最近発売されたことから最先端の知識があれば嬉しいなと思い購入。

 

 

*どういった本かサックリと

 

「心理学と物理学の両側面から色彩を見てみよう」といったコンセプトで話が進んでいくのですが、物理現象を数式や難しい専門用語を使わずに分かりやすく説明したり・心理学に基づいて設計されたものの実例を沢山出してくれたりと・読みやすく気づけばアッという間に最後のページまで進んでいました。特に「余談ですが…」から書き始める文章が来ると未知の雑学が来るのでワクワク感が増長されます。

 

 

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内容の難易度は色彩検定2級・3級レベルの知識が多く、テキスト内容を要約したものが全体の2/3といった感じ。「色彩検定を学習し終えて新しい知識を知りたい」と思っていたので自分のニーズに合ってなかったなと思いました。色彩検定のテキストをサックリ思い出したい」って人にはオススメかも。

 

 

*気になった内容

 

先ほど「テキスト内容を要約したものが全体の2/3」と書きましたが残りの1/3は系統が少し異なります。テーマは「バースカラー」と「パーソナルカラー」この二つについて記載していました。その中でも気になったのはバースカラー

 

 

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バースカラーとは、自分とその親の情報から算出された6色のこと。経歴などを参照しないことから生まれた瞬間に決まるのでバース(birth)カラー。この6色が自分の潜在的な力を引き出してくれるとのこと。

 

 

この話が出てきた時(根拠がなさすぎない?)と終始疑問符を打ちつづけており本書どころではなかったです。

完全に星座占いと同類とみなしてしまい、

「気休め程度にしかならない」という自分の考えと

「バースカラーってすごいでしょ」という作者との熱量の差が伝わってきました。

 

 

一度そういう軋轢を感じると「本と私の対話」から「私と作者の対話」に読書スタイルが変わっていくような気がします。客観的な事実は知識として吸収し・的確なたとえにイイネと思いながらどこか俯瞰的に文章を見てしまいます。

 

学び

バースカラーはいい印象がない

 

段ボールの話だったり色覚異常の遺伝の話だったりいい発見が多かったのに、この本で一番印象に残ったものは?と聞かれたらコレになるのは純粋に悲しいです。